top of page
検索
執筆者の写真takemusu0402

お姫様のお引越し♪


今回は合気道ネタではありません。

左写真は、私が3歳のときに亡き祖母が母にプレゼントした日本人形「八重垣姫(やえがきひめ)」。


飾りひもは変色と劣化でボロボロ。

ケース上面のガラスはとうの昔に割れて消失、かわりに板をホコリ除け代わりにのせて、姫様の表情は暗かったのです。


以前から母が「お人形さん、かわいそうだな。新しいケースにしたいな」と話していたことがずっと、気になっていたのでした。


今日は稽古後、お引っ越しですよ!


昨日、稽古に行く前に人形専門店に立ち寄り、新ケースを購入。


本当はお店で新ケースに入れ替えてもらえるかと期待していたのですが、

「人形の飾りが劣化しているので、入れ替えはご自分で」とのこと。、、、50年近く経っているのですから無理もありません。


「よし、やるぞ!」、、、というわけで


まずは扉を開けましたところ、いきなりカタリと外れました。うわわわわ。危ない危ない。



 

無事に引越しができますように、姫様にご挨拶。「姫、引っ越しでござる」


あらー、頭飾りもゆがんでました。


昔、上面のガラスが割れた際に頭飾りに触れたのでしょう。これもお手当しないとね。









姫様の台座がケースの床面にくぎで固定されていたので、はがすのに少し手間取りました。


なんとか、被害なく50年ぶりの外界に出てまいりました。


なんだか、姫様の表情に解放感があるような。


気のせいかな?







初めて見る、後ろ姿。


昔の日本人形は、さすがとても丁寧な作りです。













空き家となった、旧ケース。


しみだらけで、すっかりガタガタになっていました。


でも、今まで姫を守ってくれました。

これもきれいに解体して、ゴミにまとめましょう。









昨日購入した新ケース。


軽くお掃除して、さあ、お引越しだ!














頭飾りは劣化しているので、無理な力をかけないよう、慎重にゆがみを直しました。


こんなに細かい修復作業、久しぶりです。


緊張しました。









台座のサイズを測り、ケースのちょうど真ん中に納め、ボンドで固定しました。

ここまでくれば、もう安心。


「姫様、新居にご案内でござる!」











固定したボンドが乾き、姫様のお披露目です。


「姫様、居心地はいかがでしょうか?」


ニコニコしているような。

表情がすっかり明るく感じられます。


ところでこちらの「八重垣姫(やえがきひめ)」。長いこと同居していてどんな方なのか、いままで知りませんでした。


調べてみたら、かの上杉謙信公のお嬢様。



愛する許婚のために命がけで湖水を渡るという、ドラマチックな八重垣姫。浄瑠璃、歌舞伎、日本舞踊で数多く語られているとのことです。


ちなみにこのお引越し、母には内緒でやったことでした。

誕生日に間に合わなかったのでしたが、喜んでもらえました。


ではまた!

閲覧数:27回0件のコメント

댓글


bottom of page