秋田県合気道連盟寒稽古会の5日目、最終日の前半は「横手合気会」会長の小松田紘史師範の御指導でした。
小松田師範は私の母校秋田大学合気道部の後輩であり「武産塾合気道修練道場」で一緒に修業した仲間です。
現在は合気道を指導する傍ら横手市で整骨院を営んでいます。
「手」の使い方に着目し、稽古の上達だけではなく健康効果にもつながるという内容でした。
後半は「能代合気会」会長の小川誠二師範の御指導でした。
小川師範は「武産塾合気道修練道場」で修業した私の兄弟子です。
体術(素手で行う技)を行う上でいかに相手と力がぶつからずにできるか、剣や杖の武器技の動きをヒントに体の使い方について研究する内容でした。
私と同じ専門道場で修業したいずれの先生方も、独立後それぞれに研究・稽古を重ねて今があります。
人に教える、というからには「かもしれない」「と思う」ではなく、確固たる根拠をもって学ぶ相手に納得していただかなくてはなりません。
ましてや武道なのですから、その中に礼法も含まれます。
私の後輩、先輩それぞれの指導の中にも、それを強く感じました。
今後の指導の中で生かして参りたいと思います。
さて寒稽古会の後、「公益財団法人合気会本部道場」(東京都新宿区)より高段者の免状が届きましたので、免状授与式が行われました。
松田健一会長が都合により欠席のため、前会長である横山清一師範からの伝達です。
五段以上の段位は推薦昇段です。
稽古の技量、人間性、道場における貢献度等が見られます。
「能代合気会」から清水肇さんが五段に昇段しました。
五段位昇段者演武です。
座り技一教から始まり、そのまま立技の自由技へとたくさんの技数でした。
清水さんは秋田大学合気道部のOBであり、卒業後他県で稽古を続け、数年前から能代合気会に所属、今に至ります。
「武産塾合気道修練道場」から鈴木顯一さんが六段に昇段しました。
大学で合気道をはじめ、コツコツと稽古を重ねてきました。
昔鈴木さんから「毎日が修業です」という年賀状をいただきました。
私の大先輩です。
六段位昇段者演武です。
気結びの太刀、組太刀の一から五とその変化技でした。
太刀(剣)の稽古は「杖(じょう)は三月剣は三年」といわれるくらい、習得に時間がかかります。
武器を必要としない体術の動きを、武器技で合理的に説明できるのが合気道の特色の一つです。
昇段した皆さま、おめでとうございました。
5日間の寒稽古に参加した皆さま、ご指導いただきました先生方、大変お疲れ様でした。
今年は暖冬とはいえ、まだまだ寒い日が続きます。
健康第一で3月の昇段審査会・合同稽古会に向けて、がんばりましょう!
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