昨年に続き、アメリカからミネソタ合気修練道場のマーク・ラーソン道場長(写真中央)が武産塾合気道修練道場(横山清一道場長)に来訪しました。
秋田の大学在学中に合気道を始め、合気道の聖地である茨城県の岩間道場で故斎藤守弘師範の内弟子となり、学んだ方です。
岩間で学んだ斎藤守弘師範の技を忠実に守り伝えるマーク・ラーソン師範。
岩間道場にいたとき、稽古以外の時間は自ら道場のトイレ掃除やゴミ拾い、洗い物等を行ったそうです。それは決して楽なことではなかったのですが、内弟子となるからには師匠の身の回りのことに我先に気が付いて行動するのが当たり前なのだと、誰から言われるでもなく自分から気が付いて行動したことでした。
斎藤師範はそんな彼の人柄を見て心から信頼し、技を継承したのでした。
また、斎藤守弘師範は生前、自分の道場を設立するときは斎藤家の家紋を使うことを許したのでした。
マーク師範のミネソタ合気修練道場のシンボルマークは斎藤家の家紋です。
マーク師範の人柄に引かれて集まる弟子たちは稽古前に率先して清掃を始めるそうです。
師匠は弟子を大事にし、弟子は師匠に敬意を払う。
昔の日本の道場の世界では当たり前だったことが、その道場では当たり前です。
師と弟子の信頼関係とは、技を学ぶだけでは養えるものではありません。
我々日本人はどうでしょうか?
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