先日、四級昇級審査に合格した女性の免状を伝達しました。
「なかなか上達できない自分と組んで稽古することが周りに迷惑をかけていると思い、何度かやめてしまおうと思ったことがあります」と、打ち明けてくれたことがありました。
合気道をはじめて2年、姿勢や動きがよくなり上達目覚ましい方です。
その彼女からの意外な告白でしたが、私自身、道場に通い始めた頃は同じように感じたものでした。
私が師匠の道場に入門したとき、最初の数年間はできない自分がいることで周りに迷惑をかけているのではないか?と毎回思い、やめようと思ったものでした。
しかし、私の師匠は弟子たちに「できるよ」と言葉をかける方です。
その「できるよ」という言葉で、ほめてもらいたい一心で稽古したのでした。
ほんのささいな言葉のかけ方で、教わる方がやる気にもなれば、気持ちを萎えさせてしまうものです。
稽古着を着て道場に立っているときだけではなく、日中の生活、仕事、すべてが修業です。
剣杖を背負い、道場に来る彼女は輝いています。
これからもそんな素敵な門下生たちを応援してまいります。
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