合気道を初めて1~2年の皆さまから「合気道(あるいは武道)ってこんなイメージでした」というお話を聞きました。「そのとおりだなあ」と思う内容もありましたが、大半は「そんなことになってるの?」と驚く内容でした。
誤解を正すため、より合気道をハードルの低い武道と感じていただくため、Q&Aを用意しました。
以下は合気道浩然館および武産塾合気道修練道場におけるQ&Aです。
Q1:暑さ寒さに耐えながら稽古するのでしょうか?
A1:耐えません。
けが防止、健康維持のため冷暖房は必要な設備です。
換気や水分補給の休憩時間も取り入れています。
Q2:寒い時期に川に入ったり、雪の上で裸足で稽古したりするのでしょうか?
A2:風邪をひきます。
50年前はそのような稽古をしていた時代がありましたが、現在は行いません。
「修行」はすでに皆さまが日常のお仕事や生活の中で行っております。
わざわざ劣悪な環境を強いることはしません。
Q3:コミュニケーションが上から下(指導者から弟子)と片道切符の世界ですよね?
A3:相互のコミュニケーションが大切です。
指導者は「門下生の健康安全保持」「稽古が楽しいと思われる指導のあり方」「信頼される人間性」を要し、門下生は「素直な心」を要します。
相互の心掛けにより、活気のある道場となります。
Q4:合気道の動画を見ると、思い切り放り投げられているのが怖いです。
合気道に憧れているのですが、とてもできそうにありません。
A4:放り投げません。
ケガ防止のため入門して最初学ぶのは「受身」です。
徐々に畳に転がることに慣れてから、おさえ技や投げ技を学びます。
丸く受身をとれるようになったところで徐々に様々な技を学びます。
「取り(技を行う側)」は正しい動きで「受け(技を掛けられる側)」を導き、おさえ技や投げ技をします。
合気道は自分に向かってくる相手を敵とせず、相手の心を結び肉体を導く武道です。
一見放り投げられたように見える「跳び受身」は演武を派手に見せる為に行うのではなく、投げられる受けの方が自分の体を守るために行う動きです。
この動きを身につけるには、それ相当の稽古量と体力を養ってからのことであり、必ず「跳び受身」ができなくてはならない、ということもありません。ご安心ください。
Q5:痛いと思っても、がまんしなくてはいけないのですか?
A5:がまんしてはケガの元です。
かといって、「痛い、痛い」とずっと言い続けるのもお互い稽古がしづらくなりますね。
「技が掛かった」状態で受けの方は自分の太ももや畳をパンとたたいて取りの方に技が効いていることを伝えます。それが合図となって、取りの方は技を終えたり、力を緩めたりします。
Q6:道着はどこで購入したらよいでしょうか?どんなものでもよいのでしょうか?
A6:合気道専用の道着をお勧めします。
道着は各自で合気道専用のものを購入していただきます。
どこの業者がよいかわからない、という方には当方でお勧めの業者をいくつか紹介します。
柔道着をお持ちの場合はそれでも構いません。
Q7:武器はもっている木刀でもよいのでしょうか?
A7:安全のため、合気道専用の木剣がお勧めです。
剣を打ち合う稽古で、切っ先のとがった木刀は割れる可能性があり危険です。
塗装されていない、白樫のものが適当です。
・・・今回はこんなところでしょうか。
またQ&Aについて質問や疑問のある方は、どんどん情報をお寄せください。
皆さまよろしくお願い申し上げます。
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