秋田県合気道連盟演武大会では道場ごとに武器技の指定があります。
今回、私が所属している武産塾合気道修練道場の演武は「剣対杖」でした。
木剣と呼ばれる合気道専用の木刀の打ち込みに対して、杖(じょう)と呼ばれる武器で制する技です。
合気道の稽古は素手で行う「体術」と木剣や杖、短刀を使った「武器技」があります。
それらを総合して「合気道の基本技」といいます。
基本技は型稽古ですが、その技数は三千を越えるといわれます。
途方もなく聞こえるのですが、それだけたくさんの技数を練磨し、その上で開祖 植芝盛平翁が到達した「武産合気」と呼ばれる形にとらわれない、敵と心を結んだ合気道に至るのです。本来厳しい道のりなのです。
体術は相手を敵とせずに心を結び導く技です。「呼吸技」「呼吸投げ」といった技が多く、気合を掛けることはありません。
武器技である「剣対杖」の演武は相手に刃を向けた「相手を相手にする」技です。
「相手を相手にする」武器技の場合、気迫を要しますのであえて気合を掛けます。
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