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執筆者の写真takemusu0402

合気道 昇級の重み


写真の男性はこのたび四級の昇級審査に合格した方です。

昨年の夏から秋田テルサ合気道教室で週1回の稽古を始め、次第にもっと稽古をしたいと私の師の専門道場に入門しました。

稽古をはじめたとき、74歳。

「おれはみんなの何倍も稽古しないと、できないんだ」といい、日中仕事をした後で潟上市から秋田市まで週に4日通っています(!)

合気道は白帯をしめて稽古をはじめ、五級から昇級審査を受けます(中学生以上~大人の方)。

五級から四級、三級、二級、一級と進んではじめて初段となり、黒帯に黒袴をつけることを許されます。

この昇級審査、たくさんの技を覚えて自分でできるようにならなければなりません。

技として通用できるレベルでなくてはなりません。

年齢が高い方だからマアマアでよい、ではないのです。

昇級のレベルが上がれば上がるほど簡単に習得できない技が増えてきます。

楽しいだけではなくなることもあります。

それでも、この方は「おれにもできる、ってなりたいんだ」と稽古しました。


写真の技は「二教(にきょう)」といいます。

この男性が右手で相手の右手をおさえていますが、このもち方によって相手の動きを制するのです。


この些細な動き一つ、長い時間稽古をしてきた賜物です。


簡単にできないから、人より稽古を重ねる。

難しいから、どうすればできるんだろうと考える。

教わったことを、謙虚に受け入れる。

素晴らしい方です。


人生の大先輩であるこの方から、昇級審査をとおして合気道という武道は年齢や体力差で上達するのではないと、改めて思い知ったのでした。

指導の在り方についても、教え込むのではなく、教わる側に伝わるためにはどうすればよいか、反省すべき点がたくさんありました。


ご昇級おめでとうございました。

そして、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願い申し上げます!

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